2days race in 木島平 〜 1日目後半 勝利への連続アタック 〜
有力な逃げ集団にギリギリでブリッジすることに成功したケイスケと俺は集団最後尾で少し息を整えることにした。
息を整えてる間、改めて逃げに入っているチームを確認したところ、ブラーゼン3名、イナーメ2名、ホンダ2名、フィッツ1名を確認。俺たち含め10名の逃げ集団となったようだ。
ローテに回り始めると、フィッツのover40賞のライバル高橋選手が同じくover40を狙う私がいるのに気づき、「え!ナベさん!」と驚いた表情を見せる。
私はニヤリした表情😎を見せながら、ローテに加わる。
メイン集団とのタイム差は最初は中々広がらなかったが、有力どころのチームが逃げにはいっていることもあり、集団を引くチームも限られていたことで徐々に差が広がり始める。
そしてその差は一気に1分を超えるところまで広がる。
この逃げ集団での勝負を確信したが、優勝候補のブラーゼンが3名もおり、不利な状況であることがわかる。
「さて、どうしたものか」
ブラーゼンの選手達が時折集まって話をしている。
「ヤバい。このままではヤられる!」
#狼に襲われる前の兎のような心境w
と思った矢先、唯一の登りでブラーゼンの下島選手と新城選手がアタック!
そこについてけたのは、チームメイトの小川とホンダの阿部選手。後方にいた私とイナーメ大東選手、ホンダ石井選手は離されてしまい、その後ろにはブラーゼン西尾選手がチェックに入っている。
20-30mの差を必死に三人で回して追いかけ、1周かけてやっと合流。危なかった…
少し休んだ後、このままだとヤられると思い、こっちからも攻撃する事を決意。
次の周の登りでブラーゼン西尾選手と私がアタック!2人逃げに。
結構差が開いたので、もしかしたらと思い、西尾選手とローテしながら思いっきり踏むが、1周弱位して捕まってしまう。。
そのまま最終周に入り、また登りに入ったところで、今度はホンダ石井選手がアタックするのに合わせて再度自分もアタック!
ブラーゼンの選手も大分慌ててる様子で、もしかしたらと思ったが、頂上付近で、なんと脚が攣ってしまう😭
集団に抜かれながら、最後尾にいた西尾選手に「大丈夫ですか?」と声を掛けられる。「だ、大丈夫です!」とかろうじて答えてみせる。#西尾選手優しいなぁ
しばらくすると回せるようになり、またなんとか集団のけつに戻るが、最終周のため、速くてなかなか前に出られない。
最終コーナーに入る前に数人パスしてゴール。
結果、以下の成績となった。
初日ロードレース6位。
個人総合8位。
over40総合2位。
レース後、興奮冷めやらぬチームメイト達を見つめながら、自身のover40総合を獲る事、そして何よりケイスケの個人総合のために、二日目も逃げにのる事を一人静かに決意したのだった。
続く。